デスゲーム×異能力×人狼×クイズ!?てんこ盛り設定な新感覚ハイスピード小説!
今回は、Q eND A (著:獅子吼 れお)を読んだ感想を紹介します。
あらすじ
クイズに負けたら、死ぬ。自分に与えられた異能力が何かを指摘されても死ぬ。
主人公のAこと芦田叡は、目が覚めるとデスゲームに参加させられていた。自分の周りには年齢も性別もばらばらの人たちが。全員目覚める前の記憶が飛んでおり、何が何だかわからない様子。
そんな中突如【オラクル】という存在からテストを行うという説明をされる。ルールは
- 【オラクル】からそれぞれ別の異能力が与えられ、それを駆使して早押しクイズを行う。
- クイズで勝ち続けること、異能力を他人に知られないこと
- クイズで負ける、異能力を他の参加者に指摘されると死ぬ
- 26人の中から最後に勝ち残った1人が脱出できる
異能力にはクイズに役に立つ順にA~Zの頭文字が割り振られており、参加者が1人減るたびに順番に能力の詳細が公開されていく。参加者はそれをもとに他人の異能力を指摘していく。
クイズの開始前に公開された最上位の能力は『Answer』。クイズの答えがわかる、というもの。
最強の『Answer』の能力者を見つけるべく、クイズに臨む参加者たち。
そんなクイズの中、主人公のAこと芦田叡はクイズの問題文の途中でその答えが自分の頭の中に浮かぶことに気づき・・・?
答えがわかることが周りにばれないようにクイズを突破するAの前に、Qというクイズ王が現れる。
Aはこの複雑に絡まりあったデスゲームを突破することができるのか!?
本を手にとったきっかけ
僕は、かれこれ6年ほど電子書籍で本を読んでいます。なので、本探しもSNSやKindleのサイトを見ることが多いです。
そんな中とあるインスタグラムの投稿で目に留まったのが、デスゲーム×異能力×人狼×クイズという、なんともてんこ盛りな触れ込みでした。

異能力で頭脳戦・・・?絶対面白い!
もともとミステリーが好きな僕は、見つけたその時点で即購入ボタンを押していました。
いわゆる衝動買いってやつですね。よくないと思いつつ、書籍系は子供のころから即買いの習慣がついてしまっています。電子書籍だと余計にです。
読後の感想
とにかくスピード感があり、一気に読んでしまいました。
僕は普段、移動時間に読書をすることが多いのですが、本作は家で休むことなく読破しました。
頭脳戦も主人公の思考描写もテンポよく、かつ伏線もいくつかちりばめられており、それを要所要所で回収していくので、読んでてとても気持ちよかったです。
また、早押しクイズの基本的な技術に触れつつ、そこをさらに異能力を使って邪魔したり、さらに突出させたりと、早押しクイズを普段から見たり自分もやったりしている人にもおすすめです。
答えがわかる最強の能力を持ちながらも、それを発揮しすぎると自分が『Answer』ということがばれてしまうという縛りプレイ感もハラハラしてしまいました。どうしたら自然に、かつ相手より早くこたえられるかが問われる戦いは、とても見ごたえがありました。
そして何より、立ちはだかるQとのライバル関係・・・。個人的には主人公とQの対決関係も目が離せなかったです。「神様のいうとおり弐」の、明石と丑三の関係を追体験している気持ちになりました。
集中して一冊読みたい方、異能力頭脳戦が好きな方はぜひ手に取ってみてください!
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