最近の読書は、ミステリー小説率高めです。
何かを“解き明かす”物語って、やっぱり没入感が違う。
今月は、「伏線がしっかり効いていて、ラストに驚きがある作品」を中心に選んでみました。
ドキドキ・ゾクゾクしたい人に、ぜひ読んでほしい5冊です!
新世界より 貴志祐介
- ジャンル: SFミステリー
- あらすじ:
→ 人類が「呪力」といういわゆるサイコキネシスを発現させた未来の世界。超能力を手に入れた人類がたどった歴史とは・・・。隠された歴史に直面した時、それとどう向き合うべきかを描いた小説 - “推しポイント”:
→ 上中下巻のボリューム感と、そこにふんだんに詰め込まれた現代とは異なった世界観が魅力的でした。知らない世界なのにどこか日常に近いような、そんな没入感を味わえるのが好きでした! - 読後感:
→ 悲しみを背負いながらも、それと向き合いながら、時には逃げながら奮闘する主人公に奮い立たされました。たとえ正しい選択ではなくても、それを選んでしまう人間臭さがリアルで、他人事ではないような気持ちになりながらもこれからの自分の選択をどうしていくべきかを考えさせられます。 - こんな人におすすめ:
→ 物語の世界に没入したい人、読み応えのある小説を読みたい人におすすめです!
リバース 湊かなえ
- ジャンル:探偵ミステリ
- あらすじ:
→ 大学時代に起きた友人の事故死をきっかけに、主人公の深瀬和久が過去の出来事と向き合い、真実を追うサスペンス小説です。平凡な日常を送っていた深瀬が、恋人である美穂子に「深瀬和久は人殺しだ」という脅迫状が届いたことから、事件の真相が明らかになっていきます。 - “推しポイント”:
→ 最後の一行を読んだとき、すべてが”リバース”します。これ以上は書けません・・・。 - 読後感:
→ とにかく衝撃と、謎が解けたスッキリとでしばらくは他に何も考えられませんでした。 - こんな人におすすめ:
→人間の心模様を追いたい方、どんでん返しを味わいたい方におすすめ!
すべてがFになる THE PERFECT INSIDER 森博嗣
- ジャンル:本格ミステリ
- あらすじ:
→孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。 - “推しポイント”:
→ 内容はもちろんですが、個人的に物語の舞台(愛知県)が自分にゆかりのある土地だったので、そこに親近感がありました。コンピューター関係や、n進数の話が多く、文系の僕からしたら今までに味わったことのないミステリーでした。 - 読後感:
→ 天才って、天才なんだな・・・。という凡人の感想が一番強かったです。してやられました! - こんな人におすすめ:
→本格ミステリが好きな方、ハイテクに閉ざされた密室が好きな方に!
追想五断章 米澤穂信
- ジャンル:本格ミステリ
- あらすじ:
→古書店に居候する芳光は、依頼を受けて五つのリドルストーリーを探し始める。やがてその著者が、未解決事件の被疑者だったことを知り──。精緻でほろ苦い、大人の本格ミステリ。 - “推しポイント”:
→ 作中作が五つ登場する本作は、見つけ出したその作品をもとに事件の全容が見えてくる・・・というもの。残酷な真相を知ってスッキリせずに心に残り続ける雰囲気が好きな方におすすめ! - 読後感:
→ そういうことか・・・・・・・・・としばらく他のことが考えられなくなる、主人公の悲しさと知りたかったことが残酷だったことへの後悔が大きい作品。それでも知りたいし、この没入感がたまらないから米澤穂信はやめられない。 - こんな人におすすめ:
→本格ミステリが好きな方、いわゆる”イヤミス”が好きな方に!
いけない 道尾秀介
- ジャンル:体験型ミステリ
- あらすじ:
→各章を読み終わった後に最後の写真を見ると、事件の本当の結末がわかる構成。誰が死んだのか、なぜ死んだのか、だれの罪か・・・?さらに最終章では別の事件だったはずの物語が絡み合う。騙されてはいけない。でもきっとあなたも騙される。 - “推しポイント”:
→ 事件を登場人物と追いながら読み、ラストページの写真で真相を推理する体験型ミステリ小説!与えられるだけではなく、自分で真実を考察できる新しい没頭体験が楽しめます! - 読後感:
→ 各章毎回読み返したくなっていましたが、最終章を読んでからは最初からまたすべて読み返したくなりました! - こんな人におすすめ:
→推理が好きな方、伏線回収が好きな方へおすすめです!
まとめ
伏線に気づけなかったときの悔しさも、
読み終えたあとのカタルシスも含めて、
ミステリー小説は中毒性が高い。
「読んだ人と感想を語り合いたくなる」
そんな作品に出会える月でした。
次も、また“やられにいく”気満々です🕵️♂️
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